ある親父のつぶやき

親父から頂いた手紙の内容の記録

私の夢や考え方のつぶやき

 

 平成12年1月、妻の病気・癌の回復記念に、初めてヨーロッパ旅行をしました。

旅の最後にはパリの街に3泊しました。

 

 

ホテルのテレビを見ていて何となく気づいたことがあります。

パリは、フランスの首都・中心地ですが、フランス語だけでなく、

ドイツ語、英語、イタリア語、スペイン語などで放送されていました。

       

「テレビ番組は、政治政策や経済政策など、議論討論などをするトークショー

多いな」と強く感じました。日本では、多くの番組も日本語だけのお笑い系で、政治的・経済的な制作を議論していく番組はまれで、私はその時に大変な新鮮さを強く感じました。

 

 日本に帰国すると、「やっぱり日本は良かった。」とも思いましたが、

政治にしても、経済政策にしても、教育、文化、芸術にしても、議論を行うためには、基盤となる自分の考え方を常に持っていなければ、議論、討論の話にはいることも、

政策を批判することもできません。

 

 今回の東北大震災・福島原発事故・コロナ禍では、多くの人々が

今までの矛盾や勘違いに気がついたのではないでしょうか。

特に福島原発事故は「想定外」の全てで、政府や国、専門家と言われる人々が

「安全だ、安全だ、安心だ」と言っていたはずの原子力発電所が、

制御さえ出来なくて、汚染水の処理さえできずに、震災・事故後すでに10年が

過ぎるのに、もとの居住民さえ戻れない人々が、まだ1万人近くいるのです。

改めて、日本の国の政策を見つめ直してみると、「想定外」の出来事が

想定以上に多いことが見つかっています。

 

 自分の子供や孫たちに、後顧の憂いを残さないためにも、

これは譲ることの出来ない、私の夢・考え方です。

 

「後顧の憂い」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書